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データと分析による新しい視点

分析 · 2026年10月19日

ウルフが相手だと、手数が増える

コントローラーの入力数は、ランク21〜29で毎秒6.8回、40〜46で毎秒8.1回。だがペースは本人だけでは決まらない。同じプレイヤーでも、ウルフが相手だと+2.0%、アイリーンが相手だと-2.0%になる。

毎秒の入力数(ランク21〜29)6.8
毎秒の入力数(ランク40〜46)8.1
同じプレイヤーの対ウルフ+2.0%
ランクが1上がるごとの本人のペース+0.3%

上位ほど速い。ただし大半は「速い人が上がる」から

毎秒・毎分の入力数、ランク21〜46

ラダー全体では、ランクが1上がるごとにペースが+1.0%上がる。同じプレイヤーを追うと、ランクを上げたときの伸びは+0.3%。ラダー全体の傾きの約34%にすぎない。残りは選抜効果で、ランクが上がって速くなったのではなく、速い人ほど上まで行くということだ。ランクごとの曲線は入力レポート(/ja/reports/input-rate/)にある。

対象毎秒入力数入力/分95%信頼区間プレイヤー数
ランク21〜296.8409404–4143,977
ランク30〜397.3437431–4442,096
ランク40〜468.1488475–502439
対象1ランクあたり95%信頼区間p値
ラダー全体+1.0%+0.8 – +1.1< 0.0001
同じプレイヤーの上昇+0.3%+0.2 – +0.4< 0.0001

入力サンプル(1/10)から。1つのセルは、1人のプレイヤーの1つのランクでの3分以上のプレイ。セルを持つのは3,871人で、2つ以上のランクにセルがあるのは2,929人。プレイヤー内の傾きはこの人たちだけから求めている。どちらの傾きも同じセルで入力率の対数に当てはめ、プレイ時間で重み付けし、誤差はプレイヤー単位でクラスタリングした。

ペースを決めるのは相手

各プレイヤーの対キャラ別ペースと他キャラ戦との差・5,104人

プレイヤーを固定し、対戦相手だけを変えてみる。ウルフが相手だと、同じ人が他の相手より+2.0%多く入力し、アイリーンが相手だと-2.0%になる。数%の差は毎分10回未満の入力にすぎない。1ラウンドでは小さいが、数千人のプレイヤーで一貫している。

ウルフ対ウルフ:+2.0%(+1.9〜+2.2)、3,406人+2.0%アキラ対アキラ:+1.1%(+1.0〜+1.3)、3,947人+1.1%ラウ対ラウ:+1.0%(+0.8〜+1.2)、3,080人+1.0%ジャッキー対ジャッキー:+0.8%(+0.7〜+1.0)、3,675人+0.8%パイ対パイ:+0.7%(+0.5〜+0.8)、3,484人+0.7%剛対剛:+0.6%(+0.4〜+0.8)、3,305人+0.6%リオン対リオン:+0.3%(+0.1〜+0.4)、3,200人+0.3%ジェフリー対ジェフリー:-0.0%(-0.2〜+0.2)、3,237人-0.0%デュラル対デュラル:-0.1%(-0.4〜+0.2)、1,478人-0.1%葵対葵:-0.3%(-0.5〜-0.2)、3,390人-0.3%ブラッド対ブラッド:-0.4%(-0.5〜-0.2)、2,987人-0.4%舜帝対舜帝:-0.4%(-0.5〜-0.2)、3,420人-0.4%ジャン対ジャン:-0.6%(-0.8〜-0.4)、3,147人-0.6%エル・ブレイズ対エル・ブレイズ:-0.9%(-1.1〜-0.7)、2,974人-0.9%ヴァネッサ対ヴァネッサ:-1.0%(-1.1〜-0.8)、2,858人-1.0%サラ対サラ:-1.4%(-1.5〜-1.2)、3,502人-1.4%レイフェイ対レイフェイ:-1.4%(-1.6〜-1.3)、2,834人-1.4%影丸対影丸:-1.6%(-1.8〜-1.5)、3,160人-1.6%鷹嵐対鷹嵐:-1.9%(-2.2〜-1.7)、2,418人-1.9%アイリーン対アイリーン:-2.0%(-2.2〜-1.7)、2,365人-2.0%
ウルフ+2.0%+1.9 – +2.2< 0.00013,406
アキラ+1.1%+1.0 – +1.3< 0.00013,947
ラウ+1.0%+0.8 – +1.2< 0.00013,080
ジャッキー+0.8%+0.7 – +1.0< 0.00013,675
パイ+0.7%+0.5 – +0.8< 0.00013,484
剛+0.6%+0.4 – +0.8< 0.00013,305
リオン+0.3%+0.1 – +0.40.000833,200
ジェフリー-0.0%-0.2 – +0.20.913,237
デュラル-0.1%-0.4 – +0.20.441,478
葵-0.3%-0.5 – -0.2< 0.00013,390
ブラッド-0.4%-0.5 – -0.2< 0.00012,987
舜帝-0.4%-0.5 – -0.2< 0.00013,420
ジャン-0.6%-0.8 – -0.4< 0.00013,147
エル・ブレイズ-0.9%-1.1 – -0.7< 0.00012,974
ヴァネッサ-1.0%-1.1 – -0.8< 0.00012,858
サラ-1.4%-1.5 – -1.2< 0.00013,502
レイフェイ-1.4%-1.6 – -1.3< 0.00012,834
影丸-1.6%-1.8 – -1.5< 0.00013,160
鷹嵐-1.9%-2.2 – -1.7< 0.00012,418
アイリーン-2.0%-2.2 – -1.7< 0.00012,365

サンプルではなく、全常連プレイヤーの統計から。あるキャラ相手に3分以上、それ以外に3分以上プレイした人を、本人同士だけで比べている。各キャラに30人以上が必要。Benjamini-Hochberg補正後も残るのは20件中18件。ここでは使用キャラを固定していないため、相手を見てからのキャラ変更も含まれる。使用キャラを固定した結果は下の組み合わせ表にある。これはペースが変わることを示すだけで、理由は示さない。投げの多い相手には投げ抜けの入力が増え、ガードを強いる相手には減る。どちらも入力として数えられる。

ペースが最も変わる組み合わせ

検定した310件中98件が補正後も有意

次に、プレイヤーが使うキャラも固定する。各行は、同じ人が同じキャラで特定の相手と戦ったときを、そのキャラで他の相手と戦ったときと比べている。プレイヤー本人も使用キャラも差には入らない。

入力が増える

使用 → 相手他との差95%信頼区間q値比較した人数
ヴァネッサ → ウルフ+4.1%+2.7 – +5.6< 0.000170
レイフェイ → ウルフ+4.1%+2.5 – +5.7< 0.000160
ラウ → ウルフ+4.0%+2.2 – +5.70.0002987
エル・ブレイズ → ウルフ+3.5%+2.2 – +4.8< 0.000174
パイ → ウルフ+3.3%+2.2 – +4.3< 0.0001103
サラ → ウルフ+3.3%+2.0 – +4.6< 0.000195
剛 → ウルフ+3.2%+1.8 – +4.60.0002297
アイリーン → ウルフ+3.1%+0.7 – +5.50.03840
影丸 → 剛+3.1%+1.7 – +4.50.0004388
影丸 → ウルフ+3.1%+1.8 – +4.3< 0.0001107

入力が減る

使用 → 相手他との差95%信頼区間q値比較した人数
葵 → 鷹嵐-5.5%-7.9 – -3.20.0004431
パイ → アイリーン-4.1%-5.9 – -2.30.0007331
舜帝 → 鷹嵐-3.5%-5.7 – -1.30.01530
ヴァネッサ → サラ-3.4%-4.7 – -2.1< 0.000160
レイフェイ → 影丸-3.3%-4.5 – -2.1< 0.000150
ウルフ → 影丸-3.2%-4.3 – -2.1< 0.0001100
アキラ → 鷹嵐-3.2%-4.9 – -1.40.003769
アイリーン → サラ-3.2%-6.1 – -0.20.09232
ラウ → レイフェイ-3.1%-4.7 – -1.40.003645
葵 → 影丸-3.0%-4.1 – -2.0< 0.000181

入力サンプル(1/10)から。そのキャラで特定の相手に3分以上、それ以外に3分以上が必要で、各組み合わせに30人以上が必要。補正は表示した行だけでなく、検定したすべての組み合わせに対して行っている。

格上と格下

同じプレイヤーの、相手と自分のランク差ごとのペース

格上と当たると速くなるのか?ほとんど変わらない。同ランク相手だとわずかに速く、3ランク以上の格下相手だとわずかに遅い。どちらも1%にも満たない。

3ランク以上下3ランク以上下:-0.4%(-0.6〜-0.2)、2,357人-0.4%1〜2ランク下1〜2ランク下:+0.1%(-0.0〜+0.3)、2,734人+0.1%同ランク同ランク:+0.5%(+0.3〜+0.7)、2,316人+0.5%1〜2ランク上1〜2ランク上:+0.2%(-0.0〜+0.3)、2,873人+0.2%3ランク以上上3ランク以上上:-0.0%(-0.2〜+0.2)、2,589人-0.0%

入力サンプル(1/10)から。各プレイヤーを他のランク差の試合と比べ、5段階で補正した。

ペースとレーティング

30分以上集計できたレーティング保持者3,533人を5グループに

常連をEloで5つの同人数グループに分けると、ペースはグループごとに上がる。ただ結びつきは緩く、レーティングとペースの順位相関は0.22。上位には手の速い人が多いが、手が速ければ上に行けるわけではない。

EloグループElo毎秒入力数入力/分95%信頼区間プレイヤー数
グループ1794–13436.8411400–421706
グループ21343–14687.1426415–437707
グループ31470–15817.1428418–437706
グループ41582–17147.4442433–452707
グループ51714–22178.0479469–488707

スピアマンの順位相関0.22(p < 0.0001)。各グループの入力率は入力数÷プレイ時間(分)で、区間はプレイヤー単位でクラスタリングした。

最速の手

30分以上集計できた常連4,069人のうち
順位プレイヤー地域最多使用毎秒入力数入力/分Elo集計ラウンド
1Paul68kdmd北米 アキラ14.4865—191
2LEEGOSEGAアジア アキラ14.285217624,628
3もっこりアジア アキラ13.077916305,405
4ctraumアジア アキラ12.977517077,006
5yumi_itigo北米 舜帝12.77601320639
6zxyzguy北米 ジャッキー12.675713648,347
7Manueljairo— ジャッキー12.6754—102
8nアジア アキラ12.6753—94
9kinchan0421— ジャッキー12.57531518517
10Zeke_fund— 舜帝12.5752—155

シーズン全体、使用した全キャラで集計。各プレイヤーのページに、キャラごとのペースと全体の中での位置を載せている。平均が毎秒20回を超える8件のプロフィールは、ここでもプレイヤー横断の分析でも除外した。1シーズン維持できる速さではなく、ゲームのフレーム数より多い入力を数えたラウンドもあるため、ペースではなく連射機能か集計上の不具合と考えられる。

入力とは、コントローラー上のあらゆる変化(スティック方向の変化、ボタンを押す・離す)で、ラウンド開始から決着の瞬間までを数える。入力率はプレイ時間(分)あたりの入力数で、ラウンドごとの率の平均ではない。ラダー・組み合わせ・ランク差の分析は入力レポートのランク21〜46の1/10サンプル(802,480プレイヤーラウンド)、対戦相手・レーティング・最速プレイヤーの分析は全常連の統計で、入力が解析済みのラウンドを数えている。手法とランク曲線:/ja/reports/input-rate/。